個人情報流出・奄美

2014年07月15日

社会・経済 

顧客の個人情報を鍵付きの専用棚で保管しているJAあまみ大島事業本部=14日、奄美市名瀬

顧客の個人情報を鍵付きの専用棚で保管しているJAあまみ大島事業本部=14日、奄美市名瀬

 教育通信大手ベネッセコーポレーション(岡山市)の顧客情報約760万件の流出が9日、発覚した。流出した情報は最大約2070万件に上る可能性があり、奄美群島の利用者からも影響を懸念する声が上がっている。大量の個人情報を扱う企業、公共機関…。そして提供する立場の消費者にも一層の安全対策が求められそうだ。

 流出したのは通信講座「進研ゼミ」や「こどもちゃれんじ」「be―fa」など26の商品・サービスを利用している顧客や過去に利用した顧客の情報。子どもと保護者の名前、住所、電話番号、子どもの生年月日といった情報が含まれている。
 6月26日以降、教育事業を手掛けるIT事業者からのダイレクトメールがベネッセの顧客に相次いで届き、事態が発覚した。
 奄美市名瀬の女性会社員(51)は子ども3人が進研ゼミを利用していた。身に覚えのない企業名で学習教材のダイレクトメールが届き始めたのは1年ほど前から。宛名の大半は子どもの名前だ。
 「どこかで情報が漏れているとは感じていたが、深刻には考えていなかった」と言う。今回の情報流出について「子どもの情報が含まれていたら悪用されないか心配」と話し、「最近は商品の無料配布をうたって会員登録を促すサービスも多い。安易な気持ちで契約しないよう気を付けたい」と自己防衛の必要性を指摘した。