全国シルクビジネス協議会発足 奄美のアーダンも参加

2019年09月16日

社会・経済 

アーダンの西社長(右から2人目)ら新用途分科会のメンバー=13日、東京・千代田区

アーダンの西社長(右から2人目)ら新用途分科会のメンバー=13日、東京・千代田区

 【東京支社】国産シルクの需要拡大や国内養蚕業の振興、関連産業による地域振興を目指す「全国シルクビジネス協議会」(会長・小林芳雄大日本蚕糸会会頭)の設立総会が13日、東京都内であった。シルクを主原料とした化粧品や健康食品、衣料品などを開発・販売している奄美市の㈱アーダン(西博顯代表取締役)も参加し、新用途分科会の会員となった。

 

 同協議会には企業のほか国立大や公的研究機関、群馬県など10団体が加盟。蚕糸、PR、新機能シルク、繊維、新用途の5分化会を設け情報の共有、発信や新用途への活用の道を探る。

 

 新用途分科会には、医療分野での活用を研究している東京農工大学なども所属している。設立総会に出席したアーダンの西社長は「大島紬の産地であることから、シルクは身近な素材。弊社のノウハウが国内の養蚕業と周辺産業の発展に寄与することができれば」と抱負を述べた。