再び延期 事態収拾見通し立たず

2014年06月04日

社会・経済 

徳之島・選挙会場に詰め掛けた組合員140603徳 【徳之島総局】JAあまみ徳之島事業本部(大當八郎本部長、正組合員3050人)が3日に予定していた役員候補の選挙は、徳之島、伊仙両町に設けた投票所3カ所のうち、2カ所で投票が見送られた。会場に詰め掛けた正組合員らによる小競り合いもあり、警察が出動する騒ぎに発展した。選挙をめぐる現執行部側と反執行部側の対立は激化しており、事態収拾の見通しは立っていない。混乱が深まる中、役員改選について審議するJAあまみ総代会(6月22日、天城町)が延期される可能性も出てきた。
 同問題をめぐっては今年4月、推薦を届け出た理事4人(定数2)、監事2人(同1)の候補のうち、現執行部以外の計3人について、同事業本部の役員推薦選出委員会が「社会通念上ふさわしくない」などとして推薦を見送った。3人は審査を不服として異議を申し立て、選挙の実施を求めた。
徳之島・警察と押し問答140603徳 異議を受けて、JAあまみ統括本部(鹿児島市)の審議機関は、同事業本部が推薦する役員候補について選挙を行うことを決め、1日に両町で正組合員による投票を予定していたが、「会場の確保ができない」として、5月28日付で正組合員らに選挙の中止を通知した。
 徳之島事業本部の役員推薦委員会は5月29日付で、3日の選挙実施を急きょ正組合員に通知した。いったん役員への推薦を見送られた候補や支援者からは「何も説明がない。一方的だ」と不満の声が噴出していた。