台風被害450万円 沖永良部島の葉タバコ農家

2018年07月04日

社会・経済 

台風7号の接近で被害を受けた葉タバコ=3日、知名町田皆

台風7号の接近で被害を受けた葉タバコ=3日、知名町田皆

  台風7号の接近に伴い、2日に最大瞬間風速27・8メートルを観測した沖永良部島では、収穫完了を間際に控えた葉タバコが被害を被った。知名町農林課のまとめ(速報値)によると、全体の7%に当たる減収で、被害額は約450万円となった。

 

 沖永良部島は奄美唯一の葉タバコ産地として知られ、知名町のみ27戸で栽培。豊作だった17年期産は約57・8ヘクタールで収量123・9トン、販売額2億4千万円。10アール当たり収量は214キロだった。

 

 知名町葉たばこ振興会の元栄章裕会長(47)は「今年は昨年以上に葉の付き方が良かったが、今回の台風でいくらか葉っぱが落ちたので全体的には前年と同じか、やや少ないぐらいかもしれない」と推測。「暴風域を免れたのと、収穫を終える直前の台風接近だったことが不幸中の幸い」と話した。

 

 同町田皆のほ場で葉タバコの収穫作業をしていた女性(70代)は「もう収穫を終えていた所もあるが、作業が遅れていたほ場はそれなりに被害があったと思う。(台風が)あと10日遅かったらよかったのに」とぼやいた。

 

 4月から行われている葉タバコの収穫作業は今月中の完了を予定している。