喜界町の白ゴマ収穫ピーク

2019年09月16日

社会・経済 

天日干しされた白ゴマと作業に追われる農家=12日、喜界町荒木

天日干しされた白ゴマと作業に追われる農家=12日、喜界町荒木

 日本一の生産を誇る喜界町の特産品・白ゴマの収穫がピークを迎えている。町内の畑や道路脇、海岸線などには天日干しされ、黄色く色づいたゴマが並んでいる。2019年産は、台風被害で不作だった昨年の3倍以上となる60~70トンの収穫が見込まれている。

 

 町農業振興課によると、同町の白ゴマ生産農家は約250戸で、栽培面積は150ヘクタール。シーズン初めの4~5月に種がまかれたものは長雨や日照不足で生育不良となったが、梅雨明け以降に植え付けたられたものが順調に育っているという。

 

 白ゴマの生産量は16年60トン、17年21トン、18年20・7トンで推移している。町農業振興課の担当者は「島の在来種であり、夏場の貴重な換金作物。近年は価格も上向きで安定している」と期待しつつ、「収穫は10月中ごろまで続くので、台風が接近しないよう願っている」と話した。