増産へ意気込み新た

2014年07月06日

社会・経済 

頑張ろう三唱で増産へ向け意気込む参加者=5日、和泊町民体育館

 【沖永良部総局】沖永良部島の第19回さとうきび生産者大会・きび祭り(沖永良部さとうきび生産対策本部主催)が5日、和泊町民体育館であった。和泊、知名両町のキビ農家や関係機関から約450人が参加し、2014~15年期増産への意気込みを新たにした。環太平洋連携協定(TPP)国会決議の実現と情報開示を求める特別決議と、「積極的な畑かん施設の活用により、品質・単収向上を図ろう」など四つのスローガンをそれぞれ採択した。

 対策本部の池野豊本部長は「沖永良部農業を取り巻く環境は厳しく、サトウキビも前期は生産量が8年ぶりに5万㌧を切った。今期は引き続き増産基金事業を活用し、増産に取り組みたい」あいさつした。
 13~14年期生産量は前期比4899㌧減の4万8781㌧。10㌃当たりの単収は4215㌔で前期比125㌔増えた。14~15年期は収穫面積1472㌶(夏植え554㌶、春植え147㌶、株出し771㌶)を計画。生育状況について事務局は「十分な降雨と、日照も平年並み。順調に生育している」と報告した。
 サトウキビコンサルタントの杉本明氏の講演もあり、単収向上策や沖永良部農業の未来について提言した。最後は参加者全員による頑張ろう三唱で締めくくった。
 大会後はきび祭りが開かれ、食事や舞台発表でにぎわった。
 被表彰者は次の通り。(敬称略)
 ▽農畜産業振興機構理事長賞 重信善一(和泊)▽高生産量の部 瀬川静一郎(和泊)福井源乃介(知名)▽高品質の部 大里和幸(和泊)叶本仁(知名)▽高単収支部の部 古里(和泊)黒貫(知名)▽南栄糖業㈱社長賞・功労賞 瀬川静一郎(和泊)吉田義一(知名)