天文館で焼酎ストリート 鹿児島市

2019年11月03日

社会・経済 

多くの人が訪れ好評だった「焼酎ストリート」の奄美黒糖焼酎ブース=1日、鹿児島市

多くの人が訪れ好評だった「焼酎ストリート」の奄美黒糖焼酎ブース=1日、鹿児島市

 【鹿児島総局】「本格焼酎の日」の11月1日、県内114の蔵元の焼酎を集めた「焼酎ストリート2019」(県酒造組合、県酒造青年会主催)が鹿児島市の天文館本通りで始まった。奄美からも26社が参加し、特産の黒糖焼酎をPRした。3日まで開かれる。

 イベントは幅広い年代に県産焼酎の魅力を広げるのが目的。2016年から開かれており、県内各地の焼酎が一度に楽しめる場として例年多くの人々が訪れる。

 

 初日は午後5時30分に各蔵元のブースがオープン。黒糖焼酎のブースにも多くの焼酎ファンが詰め掛け、黒糖独特のまろやかな風味を楽しんだ。鹿児島市内から友人と3人で訪れた小野ゆかりさん(38)は「すっきりとした中にも華やかさを感じる。蔵元によっても味わいが違い、飽きない」と黒糖焼酎の印象を話した。

 

 県酒造組合によると、18酒造年度(18年7月~19年6月)の黒糖焼酎の課税出荷量は7196㌔㍑。ピークだった05年度の1万91㌔㍑から約3千㌔㍑減少したものの、ここ数年は減り幅が縮小傾向にあり、参加した蔵元の関係者は「まずは多くの人に飲んでいただくことが大切」と話し、イベントを通じた愛好者増加と産地の活性化に期待した。

 

 焼酎の試飲は500円で5杯分のチケット制。2日は奄美出身の歌手、中孝介さんのライブステージもあった。3日は午後2時から開催される。