奄美、大型イベント軒並み中止 2年連続で機運低下の懸念も

2021年01月29日

社会・経済 

2019年に開催されたヨロンマラソン=同年3月10日、与論町

2019年に開催されたヨロンマラソン=同年3月10日、与論町

  新型コロナウイルスの影響で、奄美各島で今年予定されていたマラソンやジョギング、ウオーキング大会などの大型スポーツイベントが軒並み中止となっている。6月以降にある「2021トライアスロンIN徳之島大会」や「2021奄美シーカヤックマラソンin加計呂麻大会」(瀬戸内町)は開催予定だが、今後、全国や島内での感染状況によって延期や中止もあり得る。昨年から2年連続で開催を見合わせた大会もあり、関係者からは開催期間が空くことによるイベント機運の低下を懸念する声も上がっている。

 

 すでに開催の見送りを決めたのは▽大和村「まほろば大和ウオーキング大会」(開催時期1月下旬、例年参加者約800人)▽奄美市住用町川内集落「桜並木&フナンギョの滝ウオーキング大会」(2月、約500人)▽与論町「ヨロンマラソン」(3月、約1000人)▽和泊町「花の島沖えらぶジョギング大会」(3月、約2000人)―など。

 

 このうちヨロンマラソン、沖えらぶジョギング大会は2020年もコロナの影響で中止した。沖えらぶジョギング実行委事務局の和泊町企画課は「20年大会は2300人余りが出走予定だった。近年、参加者数が伸びていただけに期間が空くことで、イベントに対する機運低下が心配だ」と話した。

 

 今年のトライアスロンIN徳之島大会は6月27日に開催予定。天城町商工水産観光課によると、島内外から例年700~800人が参加している。4月の大会実行委で開催可否を最終判断する予定。

 

 奄美シーカヤックマラソンは7月4日、2年ぶりの開催を予定している。瀬戸内町商工観光課によると、例年は島内外から約300艇の応募がある。今年は参加者を県内在住者のみ150艇に限定して、募集する計画。担当者は「3月の募集申し込み開始に向けて準備中。ただ大会2週間前までのコロナ感染状況によっては中止などの判断もあり得る」と説明した。