奄美市で観光ワークショップ ピーチ社員と地元関係者

2019年09月07日

社会・経済 

奄美観光の魅力や課題について語り合ったピーチ社の社員と地元関係者ら=6日、奄美市名瀬

奄美観光の魅力や課題について語り合ったピーチ社の社員と地元関係者ら=6日、奄美市名瀬

 格安航空会社のピーチ・アビエーション㈱主催の観光ワークショップが6日、奄美市名瀬の奄美会館であった。奄美群島の観光関係者や自治体職員とピーチの若手社員らが奄美の魅力や課題について語り合い、新たな商品展開や国内外へのアピール方法を探った。

 

 ピーチ社が地元関係者と数回に分けてワークショップを開くのは奄美が初で、開催は先月に続き2回目。この日は同社の地域創生課、営業推進部、マーケットコミュニケーション部などから現場で働く若手の主力メンバーら11人が来島した。

 

 奄美からは移住者や観光関係者約20人が出席。午前中は参加者が7人ずつ5班に分かれ、「ホスピタリティ」「雨の日の観光」「交通」などのテーマで話し合った。

 

 今後の観光の課題として「危険な場所や禁止事項などを来島前に知らせる仕組みが必要」「室内観光の発信が弱い」「路線バスなどの案内が分かりづらく、外国人観光客には特に不便」などが挙げられ、地元から「飛行機内に周知用のパンフレットを置けないか」「特設サイトをつくり、航空券の予約確認メールで案内してはどうか」などの提案があった。

 

 午後は「どんな人に来てほしいのか」などをテーマに観光資源開発や来島促進の取り組み、経済貢献について語り合い、「持続可能で稼げる観光」のイメージを深めた。

 

 同社のブランド&コミュニケーションデザイン部の射手矢和晃さんは「奄美の人たちと同じ視点で考え、来島者を増やしていく。今後も継続して交流の場を持ち、出たアイデアを地元へ還元したい」と語った。