年末年始に大阪―徳之島臨時便運航 JAL

2020年01月04日

社会・経済 

平均搭乗率が90%を超えた大阪と徳之島を結ぶ臨時直行便=3日、天城町徳之島空港

平均搭乗率が90%を超えた大阪と徳之島を結ぶ臨時直行便=3日、天城町徳之島空港

 日本航空(JAL)は12月31日と1月3日の2日間、大阪(伊丹)と徳之島を往復する臨時便を運航した。両日とも多くの帰省客や観光客が利用し、2路線計4便の平均利用率は9割を超え、両地域の交流人口拡大に一役買った。

 

 昨年5月、徳之島空港利用促進協議会(会長・森田弘光天城町長)や徳之島3町長などが連名でJAL側へ都市圏との直行便就航を要望したことを受け、臨時便の運航が実現。JALグループのジェイエアの機材「エンブラエル190」(定員95人)で結んだ。

 

 臨時便運航記念事業で、徳之島3町が搭乗者へ実施する助成制度(大人は片道2万円、往復4万円、子どもはその半額を助成)の効果もあり、搭乗者数は31日の大阪発が94人、徳之島発81人、3日は大阪発75人、徳之島発は満席の95人。4便合計で延べ345人が利用し、平均利用率は90・8%だった。

 

 徳之島空港ロビーは大阪行きの出発を控えた3日午前10時半ごろ、観光客や帰省客を見送る島民らで混雑した。帰省のため息子と2人で31日に来島し、3日の便で大阪に戻った会社員の濱口富守さん(35)は「乗り継ぎなく帰省できて楽だった。今後もお盆や正月など利用が増える機会に直行便を運航してもらえると助かる」と話した。

 

 同協議会の森田会長は「今年は世界自然遺産の登録が期待され、鹿児島国体のトライアスロン競技など来島者増が見込まれる。今後もJAL側へ定期的な直行便運航を要請していきたい」と述べた。