徳之島産紅茶でリキュール 異業種コラボで新たな特産品に

2018年02月21日

社会・経済 

記者会見で商品化への思いを語る豊村さん(中央)= 20日、鹿児島市の東酒造

記者会見で商品化への思いを語る豊村さん(中央)=
20日、鹿児島市の東酒造

 徳之島産の無農薬紅茶「べにふうき」と米焼酎を使ったリキュール「Little Kiss(リトルキス)」が20日、発売された。茶農家と製茶会社、蔵元が2年がかりで商品化した。異業種3社が手を組んだ特産品として注目を集めそうだ。

 

 べにふうきは天城町の豊村友樹さん(35)が育てている。リキュールは東酒造(鹿児島市、福元万喜子代表)が製造。豊村さんの茶葉を扱う「お茶の沢田園」(鹿児島市)の澤田正義専務(43)が両社を仲介した。

 

 無農薬栽培の苦労を語りながら「自然に囲まれた徳之島の紅茶を広く発信したい」と言う豊村さん。澤田専務は「お茶で島を元気にしたいという豊村さんの地元愛に共感した」と話す。

 

 リトルキスはお酒が苦手な人にも楽しんでもらえるよう、優しい味わいに仕上げた。外国産の紅茶よりも苦味が少ないというべにふうきの特徴を生かした。ロックだけでなく、果物を加えても楽しめる。

 

 720㍉㍑入り、アルコール度数は14度(税抜き960円)。県内の酒店などで取り扱う。

徳之島産紅茶「べにふうき」を使ったリキュール

徳之島産紅茶「べにふうき」を使ったリキュール