朝日酒造、自社製消毒剤寄贈

2020年05月27日

社会・経済 

川島町長(左)に自社製の高濃度エタノールを手渡す喜禎代表=25日、喜界町役場

川島町長(左)に自社製の高濃度エタノールを手渡す喜禎代表=25日、喜界町役場

 朝日酒造(本社・喜界町湾、喜禎浩之代表取締役)は25日、「新型コロナウイルスの感染防止に役立ててほしい」と自社製の高濃度エタノール製品500ミリリットル入り240本を喜界町へ寄贈した。

 

 寄贈したのは奄美黒糖焼酎を再蒸留した78度の製品「ASAHI SPIRITS78」。手荒れにも配慮し、保湿成分のグリセリンを配合した。

 

 全国的な需要高騰を受け、国税庁は5月から「飲用不可」と表示した消毒用高濃度エタノール製品に限り、酒造メーカーに酒税を課さない特例を設けている。

 

 川島健勇町長に製品を手渡した喜禎代表は「島でも消毒用エタノールが不足していることを聞いており、開発に着手した。原酒から製造できる量は焼酎に比べて少量だが、自分たちの持つ技術で貢献したいと思った。学校関係や医療福祉関係などに役立ててほしい」と述べた。

 

 6月以降、一般向けの高濃度エタノール製品も販売予定。