県産本格焼酎鑑評会、奄美は15点入賞

2019年02月09日

社会・経済 

黒糖焼酎の入賞者を代表して表彰状を受け取る乾眞一郎代表=8日、鹿児島市

黒糖焼酎の入賞者を代表して表彰状を受け取る乾眞一郎代表=8日、鹿児島市

 2018酒造年度に製造された県産本格焼酎の出来栄えを審査する鑑評会(県酒造組合主催)の表彰式が8日、鹿児島市のホテルであった。品質が優等と評価された168点を発表し、奄美黒糖焼酎は前年より1点多い15点が選ばれた。

 

 今回はサツマイモ154点、黒糖34点、米8点、麦24点の計230点が出品された。1月18日に審査会があり、熊本国税局や県工業技術センターの職員ら8人が審査した。

 

 表彰式で、審査長の松本健・熊本国税局鑑定官室長は黒糖焼酎について「黒糖の特性を生かした甘くふくよかな香りと、ほのかな甘みを感じられた」と講評した。黒糖焼酎の入賞者を代表して天川酒造㈱(徳之島町)の乾眞一郎代表が表彰状を受け取った。

 

 県酒造組合によると、18年7月から11月までの県産本格焼酎の課税移出数量は前年比5・3%減の4万2254キロリットル。右肩下がりの状況が続いており、県酒造組合の濵田雄一郎会長はあいさつで「需要の拡大を図り、焼酎王国鹿児島を復活させよう」と関係者に呼び掛けた。

 

 黒糖焼酎の優等銘柄、製造場、製造責任者は次の通り。(敬称略)

 ▽弥生(弥生焼酎醸造所)川崎洋之▽氣(西平本家)小畠康幸▽うかれけんむん(奄美大島開運酒造)高妻淑三▽じょうご(奄美大島酒造)安原淳一郎▽あまみ長雲(山田酒造)山田隆博▽瑞祥(町田酒造)長谷場洋一郎▽朝日(朝日酒造)喜禎浩之▽奄美(亀澤酒造場)向哲也▽奄美(天川酒造)三代和彦▽奄美(中村酒造)中村裕▽奄美(松永酒造場)花本省吾▽奄美(奄美酒類)元田武志▽島のナポレオン(奄美大島にしかわ酒造)永喜竜介▽稲乃露(徳田酒造)新里実佐樹▽天下無双(新納酒造)新納仁司