競り場に活気戻る 名瀬漁協

2019年08月18日

社会・経済 

台風通過後、初の競りが開かれた名瀬漁協=17日、奄美市

台風通過後、初の競りが開かれた名瀬漁協=17日、奄美市

 相次ぐ台風の襲来で長期間にわたって漁業者が漁に出られない状況となっていた奄美群島。奄美市の名瀬漁協(満林春男組合長)では17日、台風通過後初の競りが開かれ、久しぶりに威勢のいい掛け声が響いた。

 

 関係者によると、台風9、10号の影響で5日から16日までほぼ漁に出られない状況が続いていた。その間も競りは開かれていたが、素潜り漁などによる少量の水揚げを扱うだけとなっていた。

 

 17日の競りには、スジアラやアオダイ、ハタ、チダイなどが荷さばき場に並んだ。漁協の担当者は「通常の5分の1程度とまだかなり少ない。18日以降に水揚げが増えていくだろう」と期待した。

 

 水揚げが少ない影響で、魚種によっては通常の2倍の値が付く物も。競りに参加した仲買人の1人は「仕方ないがとても高い。21日から漁が始まるイセエビに期待したい」などと話した。

 

 キハダマグロなどを狙って沖縄近くで漁をする漁船も17日、名瀬漁港を出港した。関係者によると1週間ほど漁をして帰港するという。