紬の里帰りで新商品開発

2014年07月10日

社会・経済 

裂き織りの生地を使った製品を手にする元社長=9日、奄美市名瀬

裂き織りの生地を使った製品を手にする元社長=9日、奄美市名瀬

 奄美市名瀬の本場奄美大島紬製造・卸の㈲はじめ商事(元雅亮社長)が申請した「『大島紬里帰りプロジェクト』による裂き織り生地およびリサイクル商品の製造販売」が7日付で、経済産業大臣から中小企業地域資源活用促進法に基づく「地域産業資源活用事業計画」として認定された。県内では2007年以降24番目で、奄美からは初めて。新商品の開発・生産に補助金や融資金利の優遇、信用保証の特例などの支援措置を活用できる。
 はじめ商事が取り組んでいる「大島紬里帰りプロジェクト」は、顧客が袖を通さなくなった大島紬の着物を預かり、裂いた糸を織り直す「裂き織り」の技術を導入して新しい生地に生まれ変わらせ、希望する洋服や小物に加工して再び顧客に戻すという試み。