若手農家が成果発表 新品目導入の取り組み紹介 沖永良部青年農業者会議

2020年10月23日

社会・経済 

若手農家が研究成果などを発表した沖永良部地区青年農業者会議=21日、知名町

若手農家が研究成果などを発表した沖永良部地区青年農業者会議=21日、知名町

 【沖永良部総局】2020年度沖永良部地区青年農業者会議(同地区農業青年クラブ連合会、県沖永良部事務所共催)は21日、知名町商工会館であった。野菜や花きの若手農業者6人が個人や会員共同で行うプロジェクトの成果や、農業に対する思いなどを発表。先輩農業者から助言を受け、収量向上や新規品目導入へ向けた知識や意欲を高めた。

 

 会議には若手農家や指導農業士、農協、行政担当者ら計40人が参加。和泊、知名両町の農家4人が、パイナップルやズッキーニといった新規品目導入の取り組みなどを紹介し、2人が就農のきっかけや将来展望などを発表した。

 

 知名町正名で葉タバコやバレイショなどを生産する武元竹夫さん(39)は18年からズッキーニ栽培も手掛ける。露地栽培した際の品質や販売実績などを示した上で「ズッキーニは複数の品種を組み合わせることで花粉不足になりにくい。個人販売も行えば10アール当たり40万円程度の所得が見込める。補完品目として経営に応じた導入ができる」などと語った。

 

 指導農業士らは「熱意を持ち、しっかりと研究していて感動した」「産地化していくには作り続けることが大事」などと講評した。