葉タバコ収穫ピーク ―沖永良部島

2014年06月19日

社会・経済 

葉タバコの摘み取り作業に汗を流す農家=知名町正名

葉タバコの摘み取り作業に汗を流す農家=知名町正名

 【沖永良部総局】2014年産葉タバコの収穫作業が沖永良部島でピークを迎えている。県たばこ耕作組合大島事務所(知名町)は販売量178㌧、販売額3億6千万円を計画。島内各地で栽培農家が成熟して黄色く色づいた葉を摘み取る光景が見られる。

 沖永良部は奄美唯一の葉タバコ産地。近年、台風被害や栽培農家の減少、収穫期の干ばつなどで収量が伸び悩む中、今期は36戸(和泊町1戸、知名町35戸)が80・8㌶で栽培し、10㌃当たりの収量(単収)220㌔、キロ単価2020円の達成を目指している。
 知名町正名の畑で収穫作業に汗を流していた英静樹さん(41)は「今のところ、昨年より出来はいい。一気に成熟が進み、収穫が追いつかないぐらい」と語り、家族で作業にいそしんでいた。収穫した葉は9月の取引に備えて乾燥場で保管する。
 収穫作業は7月末まで続く見込みで、町役場の担当課は、雨後の疫病対策、適期収穫を呼び掛けている。