販売目標8億5千万円 沖永良部バレイショ、和泊で出発式

2018年02月04日

社会・経済 

テープカットし、「春のささやき」の出荷開始を祝う関係者=3日、和泊町

テープカットし、「春のささやき」の出荷開始を祝う関係者=3日、和泊町

 JAあまみ和泊事業本部の2018年産沖永良部島バレイショ「春のささやき」出発式が3日、和泊町のJAバレイショ集出荷場であった。バレイショを載せたトラックを拍手で送りだし、共販目標4500㌧(前期実績4483㌧)、販売額8億5千万円(同9億6千万円)の達成を誓った。

 

 18年産バレイショは台風22号や12月下旬からの干ばつの影響により一部のほ場で被害が見られたが、おおむね順調な生育となった。栽培面積は328㌶(前期298㌶)で例年を上回る出荷量を予定している。

 

 出発式は沖永良部高校エイサー部の演舞で幕開け。生産、流通、市場関係者らが収穫期の安全と高値取引を願いテープカットした。運転手に花束が贈られ、バレイショを載せたトラックを拍手で送りだした。初日の31・7㌧を皮切りに、出荷は5月初旬ごろまで続く見通し。

 

 引き続き出荷協議会があった。園芸振興会の川村秀文会長は「昨年は念願だったバレイショ取扱高10億円を突破することができた。今年も会員が一致結集し、目標の販売数量、金額を達成しよう」と呼び掛けた。

 

 情勢報告でJA県経済連の担当者は、県内他産地や北海道、長崎などの競合産地も昨年より出荷量が増える見込みであることや、現在市場で高騰しているキャベツやハクサイなど他の野菜の価格動向がバレイショ価格に与える影響など、販売環境は不安定要素を含む点を指摘。高単価につながる適期出荷を求めた。

 

 出発式の前には恒例の「じゃがいも祭り」が開催され、多くの町民が来場してイベントを楽しんだ。