販売額2年連続の減 ユリ価格低迷響く 沖永良部花き専門農協

2018年09月07日

社会・経済 

優秀農家や県フラワーコンテスト入賞者への表彰もあった沖永良部花き専門農協総会=5日、和泊町

優秀農家や県フラワーコンテスト入賞者への表彰もあった沖永良部花き専門農協総会=5日、和泊町

 沖永良部花き専門農業協同組合(葉棚清二代表理事組合長、会員200人)の第10回通常総会が5日、和泊町の防災拠点施設やすらぎ館であった。2017年度の販売額は13億2700万円(前年度比1%減)。昨年10月末の連続台風による被害や、年明け後のテッポウユリの単価低迷などが響き、2年連続の減少となった。

 17年度の品目別販売額はスプレーギク5億8100万円、ソリダゴ3億4800万円、グラジオラス1億7千万円、テッポウユリ1億3700万円など。前年度比でテッポウユリが6・6%、スプレーギクが5・2%の減となった。

 全体の販売本数は2900万本で前年度比3・1%の減。販売先の地区別割合(金額ベース)は関東37・5%、東北20・1%、関西14・6%、九州11・0%など。

 18年度は品質向上や生産拡大で出荷本数3千万本、販売額14億5千万円の達成を目指す。

 葉棚組合長は「今は全国のどの産地を見ても厳しい状況。黙っていたら衰退するだけだが、知恵を出す産地は必ず生き残る。ここで踏ん張ってV字回復させよう。みんなの気持ちを一つにして全国に誇れる産地にしよう」などと呼び掛けた。