食品ロス社会の広がり期待 NPO法人フードバンク奄美
2019年11月22日
社会・経済
NPO法人フードバンク奄美(里泰慶理事長)の認証祝賀会が20日、奄美市名瀬のホテルであり、奄美大島内の福祉施設など10団体へ米20俵(約1200㌔)を寄付した。里理事長は「食品ロスは社会全体の課題。流通する食べ物の無駄をなくし、奄美の必要な人の元へ届けていく」と語った。
フードバンクとは安全に食べられるのに廃棄される食品を企業などに寄付してもらい、生活困窮者や福祉施設などに無料で提供する取り組み。
フードバンク奄美は里理事長が会長を務める奄美名瀬ライオンズクラブが社会奉仕活動の一環として設立し、今月1日付けでNPO法人として認証を受けた。
同法人は全国フードバンク推進協議会を通して大手製造メーカーなどから寄付を受け、主に奄美市内の社会福祉施設のほか、家庭で食事ができない児童らを支援する「子ども食堂」や放課後児童クラブなどに届ける。
食品の管理や配送は会員の企業が担い、今後は提供を受けたい団体らとのネットワークづくりなども進めるという。
祝賀会の中で贈呈式があり、里理事長と会員、来賓客が目録代わりの5㌔入りの米1袋を福祉施設代表者らへ手渡した。同法人の設立に協力したNPO法人JOYステーション・お助けマン霧島の村上光信理事長の講演もあった。