黒糖焼酎で「ディ!乾杯」―奄美市名瀬

2014年05月11日

社会・経済 

杜氏の説明を聞きながら黒糖焼酎を試飲する来場者=9日、奄美市名瀬

杜氏の説明を聞きながら黒糖焼酎を試飲する来場者=9日、奄美市名瀬

 5月9、10の両日は県酒造組合奄美支部が提唱する「奄美黒糖焼酎の日」。地元から需要を広げようと、奄美市社交飲食業組合(伊東隆吉理事長)が9日、同市名瀬のかねく公園で「黒糖焼酎でディ!乾杯」と銘打ったイベントを開いた。来場者は島唄やバンド演奏などを楽しみながら、黒糖焼酎ならではの味と香りを堪能した。

 黒糖焼酎の日は5(こ)、9(く)、10(とう)の語呂を合わせて2007年に制定した。昨年10月の奄美市を皮切りに龍郷町や宇検村が黒糖焼酎での乾杯を勧める「乾杯条例」を施行。行政と民間一体で消費拡大の機運を盛り上げている。
 試飲コーナーでは奄美大島と徳之島の蔵元6社が新製品や代表銘柄を紹介した。ロックにお湯割り、カクテルと来場者の好みに合わせて飲み方を提案。東京都の樋口亜紀さん(45)は「和食と相性がいいので家でも黒糖焼酎を飲んでいる。気に入った一本を買って帰りたい」と飲み比べを楽しんだ。
 この日は屋仁川通りで「第9回はしご酒祭り」もあった。参加者はスタンプラリーの要領で飲食店をはしご。同組合の里原あけみさん(57)は「黒糖焼酎は奄美の文化に根付いた地酒。多くの人に味わってもらいたい」と話していた。
(写真:杜氏の説明を聞きながら黒糖焼酎を試飲する来場者=9日、奄美市名瀬)