黒糖焼酎は33点出品 県本格焼酎鑑評会

2022年01月21日

社会・経済 

黒糖焼酎の新酒の出来を確かめる審査員=20日、鹿児島市

県産本格焼酎の出来栄えを審査する鑑評会(県酒造組合主催)が19、20の両日、鹿児島市の県酒造会館であり、135製造場からサツマイモや黒糖、米、麦を原料とする新酒229点が出品された。このうち奄美黒糖焼酎は33点(17製造場)で、前年より4点多かった。

 

黒糖を除く原料別の内訳はサツマイモ161点(83製造場)、米12点(12製造場)、麦23点(23製造場)。

 

20日は黒糖焼酎などの審査があり、熊本国税局や県工業技術センターの職員ら6人が、香りや味などを評価した。審査長を務めた熊本国税局鑑定官室の本村創室長は、黒糖焼酎について「華やかでフルーティーなものから、洗練されすっきりとした味のものや重厚で余韻を楽しめるものまで幅広い焼酎があり、技術力の高さを感じた」と感想を述べた。

 

県酒造組合によると、2020酒造年度(20年7月~21年6月)の黒糖焼酎の生産量は前年度比124・9%、出荷量は99・4%(アルコール25度換算)。同組合の田中完専務理事は奄美の黒糖焼酎に対する認知度が高まっているとし「世界自然遺産に登録されたのを機に、特徴や魅力を国内外に発信していきたい」と語った。

 

鑑評会は県産本格焼酎の品質、技術力向上を目的に実施している、入賞製造場と杜氏(とうじ)は例年、2月に発表され表彰式を行っているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で現在、調整中となっている。