延長、逆転、喜び爆発 大島高校で全校応援 高校野球県予選

優勝が決まった瞬間、こぶしを突き上げて喜びを爆発させる生徒たち=13日、奄美市名瀬の大島高校

 大島高校野球部が九州地区高校野球県予選の決勝、鹿児島城西戦に臨んだ13日、奄美市名瀬の同校(黒木哲二校長、生徒710人)で全校応援が行われた。体育館と多目的室、会議室に分かれ、インターネット配信の試合中継を大画面に映し出して観戦。延長戦の逆転勝利に沸いた。

 

 体育館には1、2年生ら最多人数が集まった。苦しい試合展開が続く中、7回裏に大島が同点に追い付くと雰囲気は一変。生徒たちは前のめりで中継画面に見入り、大島の勝利が決まると生徒、教職員は一斉にこぶしを突き上げ、喜びを爆発させた。

 

 2年生の政涼音さんは「自分がプレーしているような感じでとても興奮した。優勝はすごくうれしい。野球部のみんながめちゃくちゃかっこよかった。九州大会でも力強いプレーで勝って、甲子園に行ってほしい」と笑顔で話した。

 

 会議室では、今夏で引退した3年生を含む野球部員が試合を見守った。8回以降、両チーム無得点の手に汗握る投手戦が続き、部員たちはチャンスやピンチに一喜一憂。サヨナラ勝ちで歓喜に沸き、「よくやった」「泣きそう」と選手たちを称えた。

 

 今夏まで主将を務めた3年、安田秀太郎さんは「期待に応える初優勝は見事だった。今大会は全6戦中4戦でサヨナラ勝ち。最後まで諦めない姿勢を貫いていた。甲子園の舞台を目指し、奄美群島高校野球の歴史をつくってほしい」と語った。

 

 同校の永迫昌毅教頭は「あふれる才能、積み重ねた努力の成果。コロナ禍で思うように活動できていない全校生徒にとって、野球部の活躍は大きな勇気になったと思う」と話した。

 

2014年春の選抜大会に21世紀枠で出場した当時の大島高校の監督、渡邉恵尋さん(53)=県立明桜館高校教頭=は「歴史が塗り替えられ、新たなステージに上がっていく生徒たちを見て頼もしく思う」と感無量のよう。「今回の遠征も長期にわたり、九州大会も控えている。卒業生や関係者の支援もお願いしたい」と要望した。