泰(瀬戸内町出身) 楽天4位指名 「日の丸を背負える選手に」 プロ野球ドラフト

プロ野球のドラフト会議で楽天から4位指名を受けた瀬戸内町出身の泰勝利投手=12日、いちき串木野市

 【鹿児島総局】プロ野球のドラフト(新人選択)会議は11日、東京都内のホテルであり、瀬戸内町出身の泰勝利投手(17)=神村学園高等部3年、阿木名中出身=が楽天から4位で指名された。泰は「こんなに早く呼ばれるとは思っていなかったので、驚きとうれしさが同時に来た」と話し、「一番は、けが無く長くプレーができること。そして、日本を代表するような圧倒的なスキルを身に付けて、日の丸を背負えるような選手になっていきたい」と意気込んだ。

 

 泰投手は最速150㌔の左腕。ストレートに加え、スライダーやカーブ、カットボールなどの変化球も操る。173㌢、82㌔。今夏の甲子園県予選ではエースとしてチームの4強入りに貢献した。夏の大会で150㌔というスピードを残せたことがプロを志願する自信となった。

 

 小学4年で野球を始めたが、中学までは奄美市内の学校などと合同チームでプレー。阿木名中には野球部がなく、主に父・勝仁さんの考案したトレーニングをこなし、キャッチボールの相手は母・美生さんが務めるなど、家族と練習に励んでいた。

 

 「高校野球をするかどうか」で迷っていた泰だったが、両親の勧めと、当時、神村学園の女子硬式野球部で活躍していた姉の影響もあり、同校に進学した。

 

 初めての大所帯と慣れない寮生活で苦労もしたが、「ライバルしかいない状況が新鮮でうれしく、楽しかった」と振り返る。

 

 島では単独チームでの大会出場経験がなかった泰。「環境を言い訳にせず、努力次第でプロになれることを示せたと思う。島で野球をする子どもたちにも頑張ってほしい」と話した。

 

 神村学園男子硬式野球部の小田大介監督は「初めは掃除もあいさつも片付けもできなかったが…人って変われるんだなと改めて思う」と成長に目を細め、「未来の野球少年に夢を与えられる、どんな環境でも努力で道は開けるということを結果として示してもらいたい。目標とされる選手、人になってほしい」と期待を寄せた。