元プロ野球選手20人来島 奄美市でドリーム・ベースボール

2018年12月03日

スポーツ

子どもたちの投球を指導する元巨人の桑田さん=2日、奄美市名瀬

子どもたちの投球を指導する元巨人の桑田さん=2日、奄美市名瀬

 元プロ野球選手が地元チームとの親善試合や、子どもたちの野球教室を行う「ドリーム・ベースボール」が2日、奄美市の名瀬運動公園市民球場などであった。奄美市での開催は2006年以来12年ぶり。午前の野球教室は群島各地から小中学生約300人が参加。往年の名選手から打撃や走塁、投球などを学び、夢を膨らませた。

 

 講師は全国離島交流中学生野球大会(通称・離島甲子園)を提唱した村田兆治さん(69)や、元巨人の桑田真澄さん(50)ら20人。投球の指導に当たった桑田さんは、ボールの握り方や脚の使い方の重要性を強調し、「ボールに力を加え、回転させることを意識して」と伝えた。

 

 桑田さんから直接指導を受けた金久中学校1年の泊雄太さん(13)は「足を置く場所によってボールに伝わる力の大きさが違うことを学んだ。今日の経験を練習に生かしていきたい」と話した。

 

 野球教室と並行し、同市名瀬の小宿中学校体育館で、プロ野球通算400勝の偉業を成し遂げた金田正一さん(85)の講演会があった。金田さんは野球との出合いからプロ野球時代までを振り返り、偉業の裏側や苦労話をユーモアを交えて語った。

 

 「ドリーム・ベースボール」は宝くじの社会貢献広報事業として、一般社団法人自治総合センターと県、奄美市が主催。午後には元プロ野球選手の「ドリームチーム」と、奄美市選抜チームによる親善試合も行われ、ドリームチームが2―1で勝利した。