出身競輪選手招き体験イベント 龍郷町

2020年01月20日

スポーツ

挑戦者に声援を送る(左から)前田さんと新納さん=19日、龍郷町中勝

挑戦者に声援を送る(左から)前田さんと新納さん=19日、龍郷町中勝

 奄美市出身の競輪選手を講師に招いた自転車体験イベント「未来のスターを探せ」(NPO法人ファーストペダル主催)が18、19の両日、龍郷町のビッグツー奄美店特設会場であった。競輪用自転車やトレーニング機器の試乗体験があり、多くの買い物客がプロの脚力に挑戦した。

 

 講師は日本競輪選手会鹿児島支部所属で奄美市出身の前田義和さん(35)と新納大輝さん(30)。会場には速度や脚力を計測できる自転車型トレーニング機器「ワットバイク」が設営され、来場した親子連れが脚力測定に挑戦。前田さん、新納さんの声援を受けながら全力でペダルをこいだ。

 

 朝日中から鹿児島実業高校、鹿屋体育大を経てプロ入りした前田さんのデモンストレーションでの記録は1800㍗。男子は950㍗、女子は600㍗以上で景品が出るとあって多数が挑戦し計8人が基準をクリアした。挑戦者の最高記録は女子604㍗、男子は1170㍗でともに30代。

 

 10歳ながら500㍗台と好記録を出した武田八啓君(笠利小4年)は「相撲で鍛えているから足腰に自信はあったけどペダルが重くて大変だった。競輪選手のトレーニングの厳しさが体験できた」と感想を述べた。

 

 前田さんは「1800㍗で国内トップクラス。一般の人が1000㍗を越えるのは大したもの」と笑顔。笠利町笠利出身の新納さんは「競輪はスピードが最大の魅力。島の子は運動能力が高いのでプロ選手を目指す後輩が出てきたらうれしい」と期待した。

 

 イベントは奄美大島では3回目の開催。主催者代表の大久保聡さん(南大隅町)は「競技普及が目的だが、まずは自転車の楽しさを知ってもらいたい。ワットバイクは他のスポーツでもトレーニングやリハビリで使用されているので、さらに多くの人に長所を伝えたい」と話した。