清水さん(瀬戸内町役場)日本代表に 8日、カヌー世界大会へ

2019年09月06日

スポーツ

カヌーの「2019ICFオーシャンレーシングワールドカップ」に日本代表として出場する清水さん=4日、瀬戸内町役場

カヌーの「2019ICFオーシャンレーシングワールドカップ」に日本代表として出場する清水さん=4日、瀬戸内町役場

   9日にフランスで開幕する「2019ICFオーシャンレーシングワールドカップ」(国際カヌー連盟主催)の日本代表選手に、瀬戸内町役場職員の清水健太さん(27)が選ばれた。日本代表として初めて世界大会に出場する清水さんは「子どもたちにどんなことも最後まで諦めず、頑張れば『島からでも世界は目指せる』ということを知ってくれたら」と目を輝かせている。

 

 清水さんは古仁屋高を経て鹿児島国際大学(鹿児島市)を卒業。奄美シーカヤックマラソンで活躍する奄美市在住の白畑瞬さん(34)に刺激を受け、大学時代の19歳で競技を始めた。大学卒業後、白畑さんが代表を務めるアマニコガイドサービスでの観光ガイド業務を経て、瀬戸内町役場で勤務している。

 

 カヌーの練習は業務終了後に2時間、清水集落の海などで約14キロをこいだり、インターバル走やベンチプレスなどで筋力トレーニングを週4~6日行っている。休日には加計呂麻島周辺で約30キロこぐという。

 

 4月に神奈川県で日本代表選考会を兼ねて開かれたオーシャン・パドル・レース・グライド・トライアル(大会実行委員会など主催)で男子のサーフスキー部門に出場し、約40人中総合6位でゴール。タイムで競う海外派遣の選考レースでは4位につけて代表入りを決めた。

 

 日本代表選手は男子5人、女子3人。男子は鹿児島県からは清水さんが唯一選ばれた。清水さんは町役場で4日、日本代表に選ばれるまでの経緯にも触れ、「このような機会を与えていただき、職場をはじめ多くの皆さんに感謝したい」と語った。

 世界大会は9~15日、フランスのサン・ピエール・ド・キブロンである。清水さんは8日、空路で出発予定。