鹿児島国体へ、機運高める 奄美市名瀬で出場者の集い

2018年10月13日

スポーツ

国体、全国障害者スポーツ大会への思いを語る(左から)重村さん、里島さん、前里さん=11日、奄美市名瀬

国体、全国障害者スポーツ大会への思いを語る(左から)重村さん、里島さん、前里さん=11日、奄美市名瀬

 2年後の鹿児島国体を後押しする取り組み「奄美国体選手・全国障害者スポーツ大会出場者の集い2018」が11日、奄美市名瀬の集宴会施設で開かれた。国体出場を果たした選手や競技関係者など約120人が出席。意見交換を通して大会成功へ向けて機運を高めた。

 

 集いは「燃ゆる感動かごしま国体奄美市実行委員会」が主催。会長を務める朝山毅奄美市長は開会のあいさつで「奄美の選手の活躍が大いに期待できる。記憶に残る最高の大会にするためにもきょう集まった方々の協力をお願いしたい」と関係者の結束を求めた。

 

 メインプログラムのトークショーでは国体出場経験者の前里佐喜二郎さん(野球)、重村一人さん(相撲)、全国障害者スポーツ大会の陸上競技に出場した里島光一郎さんの3人が登壇。それぞれの大会への思いを述べ、2年後の大会成功へ向けてエールを送った。

 

 鹿児島国体の相撲競技は奄美市で開催される。重村さんは「地元開催は自分が選手の時代は考えられなかった。奄美の選手が活躍して子どもたちが『出場したい』と憧れるような舞台になってほしい」と期待を込めた。里島さんは「障害別種目の練習をする場所がなく困った経験がある。環境整備も必要」と今後の課題を挙げた。

 

 集いでは国体へ向け県が指定する「ジュニアアスリート」も紹介された。会場には奄美大島から相撲競技で選出された濱口颯翔さん(朝日中)、栄龍征さん(同)、西加陽斗さん(同)、栄陽翔さん(赤木名中)、新島伊武起さん(龍南中)の5人が招待され、出席者から激励を受けた。