8月に種子島で離島甲子園 奄美市選抜も出場

2018年07月05日

スポーツ

離島甲子園を前に三反園知事を訪ねた村田さん(右)=4日、鹿児島市の県庁

離島甲子園を前に三反園知事を訪ねた村田さん(右)=4日、鹿児島市の県庁

 種子島で8月7~11日に開催される第11回全国離島交流中学生野球大会(通称・離島甲子園)の提唱者で、元プロ野球投手の村田兆治さん(68)が4日、三反園訓知事を表敬訪問した。村田さんは「子どもたちが交流し、絆を深めてほしい」と語った。

 

 大会は全国の島々を巡回し、今年は北海道から沖縄まで23チームがトーナメントで競う。種子島での開催は2010年以来8年ぶり2回目。奄美市は昨年に続き、選抜チームを結成して出場する。

 

 村田さんにとって鹿児島はロッテ時代にキャンプで訪れ、47年間通い続ける土地。元高校球児の三反園知事は「離島の子どもたちにとって、こういう機会は非常にありがたい」と喜んだ。

 

 村田さんと報道陣の一問一答は次の通り。

 

 ―大会を始めたきっかけは。

 「現役を引退した年、新潟県の粟島で暮らす子どもの親に『会いたい。夢を与えてください』という手紙をもらった。現地で野球を教え、大会の構想を考えるようになった。マウンドを降りたら社会貢献しようと決めていた」

 

 ―離島の球児にどんな印象を持っているか。

 「物価や原油が高い島のハンディは大きい。だが、人を思いやる心や素直さが残っている。離島は原点。私が子どものころは本土や本州にも残っていた。混迷の時代、年齢的にいろいろなことも感じている。未来ある子どもをサポートすることは、生涯の挑戦でもある」

 

 ―野球を通して伝えたいことは。

 「礼儀正しく、何があっても負けない心。レギュラーになれなくても、最後は社会に出てからが勝負だ」