トカラ列島、横当島から噴煙? 気象台「噴火はしていない」

奄美大島北西にある無人島・横当島=10日午前、奄美市名瀬の大浜海岸から撮影

 10日午前10時ごろ、奄美市名瀬知名瀬にいた住民から「横当島が噴火しているように見える」と南海日日新聞に情報が寄せられた。午前11時すぎ、同市名瀬の大浜海岸から横当島を望むと、島の上空に煙のようなものが浮かび、北東方向へ流れて行くのが見えた。

 

 横当島はトカラ列島の南端、奄美大島の北西約60キロにある無人の火山島。鹿児島地方気象台によると、過去1万年以内は噴火がなく、現在活発な噴気活動もないため活火山とされていないが、近年の研究で微弱な噴気活動があることが報告されている。

 

 同日正午ごろに関係機関が上空から観測したところ、火口に火山灰が堆積した痕跡などはなく、同気象台の担当者は「少なくとも噴火は発生していない」と説明。「噴気活動が関与していることも完全には否定できないが、光の関係で雲が灰色の噴煙のように見えることもある」と述べた。