船客に希少種保護啓発 名瀬港でチラシ配布 環境省

定期船の乗客にチラシを手渡す環境省の職員ら=23日、奄美市名瀬の名瀬港(環境省提供)5

 環境省は23日朝、奄美市の名瀬港で定期船の乗客らに希少な動植物の捕獲、採取やアマミノクロウサギなどの交通事故に注意を呼び掛けるチラシを配布した。奄美群島と鹿児島、沖縄を結ぶ定期船内では、自然観察を行う際のルールなどに関するアナウンスや動画の放映を行っており、フェリーを運航する船会社と連携して野生生物の保護に向けた普及啓発を進める。

 

 環境省奄美野生生物保護センターの職員らが同日午前5時ごろ、定期船で名瀬港に到着した乗客らにチラシを手渡し、法令で捕獲や採取が禁止されている動植物や、野生生物の交通事故防止へ夜間の運転に注意するよう呼び掛けた。

 

 同省とマルエーフェリー(鹿児島市)、マリックスライン(同)は9月下旬から、定期船内や鹿児島新港で奄美の希少種の保護に関するアナウンスや動画の放映、ポスター掲示などを行っている。

 

 世界自然遺産に登録された奄美大島では、野生生物の違法採取や交通事故などが大きな課題となっている。同省奄美群島国立公園管理事務所は「貴重な自然を守っていくためには、島内外の皆さんの協力が重要。フェリーで来島する多くの方々に自然観察のルールやマナーに理解を深めてもらいたい」としている。