野生化したシカ「厄介者」 喜界島 駆除に本腰、生息調査も

喜界島に生息している野生シカ=20年12月、島内の林道(喜界町役場提供)

  喜界島で野生化したシカが繁殖し、農作物に被害を及ぼしている。喜界町は2017年度から猟友会の協力を得て本格的な駆除事業を展開。外来種である野生シカの根絶に向け、年々駆除頭数も増えている。今年度は島内で生息調査も行い、現在の推定頭数や生息エリアなどを調べる方針だ。

 

 町農業振興課によると、主にサトウキビの新芽やカボチャの実、牛の飼料などの食害が確認されている。

 

 これまでの駆除頭数は17年度が20頭、18年度が37頭、19年度が40頭、20年度が66頭。事業化により狩猟従事者が徐々に増えたこともあり、駆除頭数は年々増加。今年度は100頭を目標に事業を進めている。

 

 町が18年度に実施した生息実態調査結果による推計数は115頭。百之台国立公園周辺など島中央部や、小野津、志戸桶、佐手久など北部の集落の林などに生息しているとみられている。

 

 町は今年度も生息調査を実施。生息数や生息エリアなど現状を調べ、今後の駆除事業に役立てたい考え。

 

 同島では数十年前から野生シカが見られるようになった。人為的に島外から持ち込まれた個体が何らかの理由で野生化、繁殖したとみられる。