サンゴ礁 守り、伝える 与論島・那間小 観察会で魅力確認

2021年06月19日

自然・気象

グラスボートでサンゴを観察する那間小の子どもたち=12日、与論町(NPO法人海の再生ネットワークよろん提供)

 NPO法人海の再生ネットワークよろん主催の「海と日本PROJECT サンゴ礁の海観察会」は12日、与論島であった。那間小3、4年生児童27人が参加。座学の後、グラスボートで沖に出てサンゴ礁を観察し、その魅力を自分の目で確かめた。

 

 観察会は次世代へ豊かな海を引き継ぐための日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で、初めて開催した。グラスボートを所有する同町の総合リゾート施設「プリシアリゾートヨロン」が協力した。

 

 初めに、那間小学校で座学があり、同法人の池田香菜事務局長を講師に、サンゴとサンゴ礁の違い、サンゴ礁が海や他の生き物にもたらす恩恵などの基礎知識を学んだ。

 

 終了後はグラスボートに乗って出港。浅瀬は、死んだサンゴががれきの山のように積み重なっていたが、リーフの外に出ると、テーブルサンゴや枝サンゴなどが見られた。参加した子どもたちは、その美しさに目を輝かせ、熱心に観察していた。

 

 池田事務局長は「自分たちの住む島にはまだまだ多くの豊かなサンゴ礁があること、そのサンゴ礁を守っていくために、自分たちは何ができるかを考えるきっかけになれば」と話した。