伊地知さんが皆既月食撮影 喜界島

2021年05月29日

自然・気象

喜界島で観測された皆既月食の様子=(上から)26日午後8時24分ごろ、午後9時52分ごろ、午後10時26分ごろ(伊地知告さん撮影)

 満月が地球の影に入って暗くなる皆既月食が26日夜、喜界島で観測された。喜界島サンゴ礁科学研究所理事の伊地知告さん(65)=喜界町川嶺=が、夜空に浮かぶ赤銅色の月を撮影した。

 

 皆既月食は太陽と地球、月が一直線に並んで起きる現象。地球の大気を通った赤い光が月を照らし、赤黒く見える。伊地知さんは同日午後8時ごろから、自宅近くの高台で月を観察。切れ間なく流れ込む雲で月は見え隠れしていたが、8時24分ごろ、雲の切れ間に姿を現した赤い月をカメラに収めた。

 

 この日は満月が地球に最接近してひときわ大きく見える「スーパームーン」。神秘的な天体ショーに、伊地知さんは「曇っていたので、諦めた人もいっぱいいると思う。運よく見ることができて『やった』と思った」と喜んだ。

 

【写真】

喜界島で観測された皆既月食の様子=(上から)26日午後8時24分ごろ、午後9時52分ごろ、午後10時26分ごろ(伊地知告さん撮影)