住民の自然保護意識醸成へ 徳之島エコツアーガイド連絡協

2018年06月13日

自然・気象

徳之島エコツアーガイド連絡協議会の総会後、体験型学習の手法を学んだ研修会=9日、徳之島町役場

徳之島エコツアーガイド連絡協議会の総会後、体験型学習の手法を学んだ研修会=9日、徳之島町役場

  徳之島エコツアーガイド連絡協議会(美延睦美会長、会員22人)の総会が9日、徳之島町役場であり、2018年度の事業計画などを決めた。本年度は町広報誌や島内で全戸配布されるチラシを活用して協議会の活動内容を周知し、会員増強や島民の自然保護意識の醸成を図る。

 

 世界自然遺産候補地の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」について政府は1日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に出した推薦書を取り下げると決めた。今年夏の登録に関し、ユネスコ諮問機関から「登録延期」勧告を受けた対応。4島の世界遺産登録再挑戦は最短で20年の夏になる。

 

 美延会長は「登録に向けて準備しないといけないことがたくさんあり、登録までの期間は大事。今後、エコツアーガイドの役割が重要視されてくる」とあいさつし、会員間の連携・協力を呼び掛けた。

 

 事業計画では本年度、自然遺産登録の課題に挙げられた外来種の駆除のほか、清掃活動を行って住民の自然保護意識啓発につなげる。

 

 総会後、徳之島地区自然保護協議会と共催して研修会を開いた。宮崎大学フロンティア科学実験総合センターの城ヶ原貴通博士を講師に招き、ガイド時や環境教育の現場などで活用できる体験型学習の手法を学んだ。