勢力強め奄美再接近 台風12号

2018年08月01日

自然・気象

 台風12号の接近に伴い、奄美地方の一部が30日夜から31日朝にかけて風速15メートル以上の強風域に再び入った。台風は1日、九州の南西海上を西進した後、勢力をやや強めながら2日にかけて東シナ海を南下し、奄美地方に再接近する見込み。奄美地方の海上は1日、うねりを伴いしけるため強風や高波に注意が必要だ。

 

 名瀬測候所によると、奄美地方は北部の一部が30日正午ごろから午後3時ごろにいったん強風域に入って抜けた後、台風の南下に伴い、同日午後9時ごろまでに北部と南部の一部が強風域に入った。南部は31日午前3時ごろ、北部は同日午前6時ごろに強風域を抜けた。

 

 予報円の中心を進むと、台風は1日午前3時には枕崎市の西南西約100キロを時速20キロで西へ進み、中心気圧は990ヘクトパスカル。その後、進路を南寄りに変えて2日にかけて東シナ海を進み、中心気圧は1日午後3時に985ヘクトパスカル、2日午後3時に980ヘクトパスカルと発達し、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルに達する見込み。

 

 奄美地方の北部と南部の海上は1日、うねりを伴う波の高さが4メートルとしける見込み。局地的に落雷や竜巻などの激しい突風の恐れもあり、名瀬測候所は土砂災害や低い土地への浸水、河川の増水、強風、高波とともに注意を呼び掛けている。