原さん、写真エッセー集出版 奄美の草花152種紹介

2019年06月09日

自然・気象

原さん植物写真エッセー集出版190608山崎 奄美市名瀬の原千代子さん(64)は今月、植物写真エッセー集「みちくさ―琉球弧・花めぐり」(南方新社)を出版した=写真。奄美の草花152種を収録。野山に咲く身近な植物の特徴や魅力を、鮮やかな写真とともに独自の視点で紹介している。

 

 宇検村生まれ。子ども時代を豊かな自然の中で過ごし、自然に対する好奇心や冒険心を育んだ。植物に詳しい奄美の民俗研究者・里山勇廣氏との出会いをきっかけに、1994年ごろから奄美の植物の観察や写真撮影を続ける。奄美の自然を考える会、奄美シダ類研究会会員。

 

 本書は南海日日新聞で2007年5月から連載している写真エッセー「みちくさ―奄美花めぐり」を一部加筆修正して収載。植物の解説とともに、島の暮らしとの関わりや、野山を歩いて草花と出合う喜びをつづっている。

 

 本紙連載は12年目、もうすぐ300回の節目を迎える。原さんは「撮影は好きなので苦労と思わないけれど、思いを上手に文で伝えるのは難しかった」と振り返り、「図鑑や専門書ではないので、山歩きが好きで、草花を見て楽しい気持ちが伝わればうれしい」と話した。

 

 奄美の書店などで販売中。A5判166ページ。定価1800円(税別)。問い合わせは電話099(248)5455南方新社。