大型台風24号 奄美地方あす暴風域か

2018年09月28日

自然・気象

 大型で非常に強い台風24号は27日、沖縄・宮古島の南東の海上をゆっくりと北北西へ進んだ。台風はやや勢力を強めながら北上し、29日ごろに奄美地方にかなり接近する見込み。奄美地方は28日に風速15メートル以上の強風域、29日には全域が風速25メートル以上の暴風域に巻き込まれる恐れがある。名瀬測候所は風雨が強まる前の早めの台風対策と、うねりを伴う高波に警戒を呼び掛けている。

 

 台風は27日午後6時現在、中心気圧は955ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から半径220キロ以内は暴風域、半径500キロ以内は強風域に入っている。

 

 台風はやや勢力を強め、中心気圧は28日に940ヘクトパスカル、29日には935ヘクトパスカル、最大瞬間風速70メートルに発達する見込み。

 

 名瀬測候所によると、台風はこのまま予報円の中心を進むと、29日午後3時には沖縄・久米島付近、与論島の西南西約200キロに達し、速度を速めて東シナ海を北東に進む見込み。奄美地方には29日午後から30日にかけて最接近し、30日に奄美市名瀬の北西約60キロに達する見通し。

 

 奄美地方は南部が28日明け方、北部が同日夜遅くに強風域に入り、南部が29日午前中、北部が同日午後に暴風域に入る見込み。

 

 海上はうねりを伴い波が高くしけており、28日は北部で6㍍、南部で8メートルの大しけとなり、29日は猛烈なしけとなる見込み。28日に予想される最大風速は北部で15メートル(最大瞬間風速25メートル)、南部で18メートル(同30メートル)。

 

 台風に伴う発達した雨雲の影響で局地的に非常に激しい雨の降る恐れがあり、予想される降水量は多い所で28日午後6時までの1時間に50ミリ、24時間に120ミリ。29日午後6時までの24時間に100~200ミリ。

 

 同測候所は高波への警戒に加えて強風や土砂災害、低い土地への浸水、河川の増水に注意を呼び掛けている。潮位の高い時期と重なるため高潮による浸水や冠水にも注意が必要だ。