梅雨明け、夏本番到来 奄美地方

2021年07月04日

自然・気象

梅雨が明けて夏本番を迎えた照葉樹の森と大島海峡=3日、瀬戸内町(本社小型無人機で撮影)

  鹿児島地方気象台は3日、奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より4日遅く、梅雨明けが過去最も遅かった昨年より17日早い。全国では2日の沖縄に次いで2番目。3日、奄美地方は高気圧に覆われて晴れ間が広がり、最高気温は奄美市名瀬で32・8度、天城町で31度と今年最高を更新した。

 

 名瀬測候所によると、梅雨入りが発表された5月5日から7月2日までの降水量(速報値)は奄美市名瀬で1037・5ミリ(平年689・1ミリ)、沖永良部島で606ミリ(同490・4ミリ)。各地で平年を上回った。

 

 今月下旬に世界自然遺産登録が決まる見込みの奄美大島では、夏本番を迎えて、山肌を覆う樹々の緑が深みを増している。瀬戸内町阿木名の油井岳展望台から大島海峡を望むと、青々とした森とコバルトブルーの海が夏の日差しを浴びて輝いて見えた。

 

 奄美地方は今後1週間、高気圧に覆われて晴れる日が続く見込み。