ドレス、ダンス 個性輝く 全員が主役、高校文化祭 奄美、大島北両校

2021年10月31日

子ども・教育

自作のドレスを着こなし、ポーズを決める生徒たち=30日、奄美高校

 奄美市の県立奄美、大島北両高校で30日、文化祭があった。いずれも日程短縮や観覧制限など、新型コロナウイルス感染対策を徹底。大部分が制作動画による発表となる中、生徒たちは日々の学習や練習の成果を披露し、一人一人が個性を輝かせた。

 

 奄美高校(宇都尚美校長、生徒381人)の第52回文化祭は、3年生とその保護者が体育館で舞台発表を観覧し、1・2年生は各教室で中継映像を視聴した。開会式で宇都校長は「本番へ向けて取り組んだ時間は、人間的な成長につながる」と生徒たちを激励した。

 

 舞台発表は家政科3年、被服選択生徒7人による自作ドレス披露で幕開け。7人は華やかなドレスにティアラや花束を添え、優雅な振る舞いで舞台を彩った。各クラス、部活動、有志団体の発表もあったほか、各教室には趣向を凝らした展示、物品が並んだ。

 

 大島北高校(下髙原涼子校長、生徒116人)の第53回「北高祭」は、全校生徒と家族ら(各家庭2人まで)が体育館に集まった。実行委員長の3年、三浦幸太さんは「開催できてうれしい。一人一人が主役。全力で北高祭を盛り上げよう」と生徒たちを鼓舞した。

 

 舞台発表は北大島太鼓部の演奏に始まり、バンド演奏や研究発表、書道吟などバラエティー豊かに展開。最後は吹奏楽部の演奏に生徒や教職員が参加し、ダンスで会場を沸かせた。このほか企画「未成年の主張」では、3年生が胸に秘めた想いを打ち明けた。