ペット飼育の実態把握へ アンケート調査始まる 世界遺産 奄美・沖縄の全戸対象

2022年07月08日

世界自然遺産

アンケートのQRコード

奄美と沖縄で希少種の調査研究、保全活動などに取り組む「島嶼(とうしょ)生物多様性保全ネットワーク」は1日から、ペットの飼育に関するアンケート調査をオンラインで実施している。対象は世界自然遺産に登録された「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の4地域計約5万世帯。同ネットワークは「ペット飼養の実態を把握し、適正飼養の普及啓発に役立てたい」と協力を呼び掛けている。

 

アンケートは、希少種を襲う野生化した猫(ノネコ)など、人の手を離れたペットが在来の野生生物に深刻な影響を及ぼしている問題を受けて、ペットの適正飼養を推進して、希少種保全につなげる目的で初めて実施。奄美・沖縄関係12市町村の全戸にチラシを配布して周知を図っている。

 

質問はペット飼育の有無や飼育している種類、飼育方法、適正飼養への理解などに関する25項目。無記名で回答時間は10分程度。スマートフォンやタブレット、パソコンから回答できる。

 

同ネットワーク代表の山田文雄沖縄大学客員教授は「ペットを飼養している人、飼養に関心のある人など誰でも回答できる。アンケートを通じて、人とペットのことや、奄美と沖縄の自然保護や生物多様性保全について、一緒に考える機会になれば」と述べた。

 

実施期間は8月末まで。調査結果は9月末ごろに公表する。回答はQRコードかURL:https://forms.gle/4iCS5B9QZnAFMmwU9へ。