方言で郷土料理学ぶ 今春卒業の高校生7人 知名町

2023年03月10日

地域

沖永良部島の方言で郷土料理のこつを学ぶ生徒ら=5日、知名町

【沖永良部総局】沖永良部島の方言で郷土料理を学ぶ「あぐとぅあぐし まさむん(仲間と一緒においしい料理)教室」(知名町青少年育成連絡協議会主催)が5日、知名町婦人センターであった。町内の高校3年生7人が参加。同町公民館講座「しまむに(沖永良部島方言)サロン」受講生ら10人を講師に、方言で会話しながら料理を学んだ。

 

今春高校を卒業する生徒に郷土料理と方言を同時に覚えてもらおうと初めて開催。この日のメニューはアンダギー、ウムムチ(芋餅)、ウジュルワーシー(島野菜炒め)、オーサ(アオサ)汁。2グループに分かれて料理を始め、講師は方言と共通語を織り交ぜながら生徒たちに料理の仕方やこつを教えた。

 

参加した神崎桃花さん(18)は「料理が苦手なので学びたいと思い参加した。島の食材に触れる機会がなかったので楽しかった。方言は親も話せるので少し理解できた。これまで方言を覚えるつもりはなかったが、きょう参加して、習った方がいいなあと改めて思った」と話した。

 

講師の勝間千津子さん(70)は「日ごろ方言を使おうと努力はしているが、方言を話せない相手に、方言を話し続ける難しさを改めて痛感した。今回の企画はすごくいいと思う。年1回だけではなく、回数を増やして開いてほしい」と話した。