「縁ある土地に貢献したい」 写真家、故管洋志さんの娘来島 奄美大島
2025年03月17日
芸能・文化

「縁ある土地に貢献したい」 写真家、故管洋志さんの娘来島 奄美大島
アジア各地で写真を撮影し、奄美を題材にした写真集も刊行した写真家・故管洋志さんの娘、管沙織さん(47)が、父の十三回忌に合わせて奄美大島を訪れた。沙織さんは外国人材の就労支援や地方創生などに取り組む企業に勤めており、離島の人材不足問題の調査も兼ね、2月23日から3月10日まで滞在。「自分の仕事で、ご縁のある土地に貢献したい」と語った。
洋志さんは1945年、福岡県福岡市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。バリ島やネパールなどアジア各地を旅し、奄美での撮影も好んだ。
2007年には島人の表情や生活を切り取った写真集「奄美―シマに生きて」を刊行。写真愛好家でつくる「ニッコールクラブ奄美群島支部」の立ち上げにも携わった。
「父は、日本やアジアの原点が奄美にあるというふうに捉えていたようだ」と沙織さん。島内各地を巡り、地域の人々と触れ合う中で、洋志さんの言葉の答え合わせをしているような感覚になったという。
一緒に来島した企業代表の阿部好和さん(58)も「奄美には自然や独特な伝統文化、人のつながりが残っている。日本の源流として、きちんと世界に発信していくべきだ」と熱弁。
沙織さんは「日本中で人手不足や高齢化が問題となっているが、奄美も近い将来、農業や介護分野での外国人材の活用が課題になるのではないか。ただ人材を入れるのではなく、賢く活用して、この残すべきものをどう残していくのか、一緒に考えていきたい」と力を込めた。