合宿環境を高評価 奄美大島に初来島 プロランナーの川内優輝さん
2025年04月18日
スポーツ

奄美大島で合宿を行った経緯や感想を明るく語る川内優輝さん=17日、奄美市名瀬
プロマラソンランナーの川内優輝さん(あいおいニッセイ同和損害保険)が10日から17日までの約1週間、奄美大島を初めて訪れ、奄美市と龍郷町、大和村で合宿を行った。奄美市内のホテルで17日、南海日日新聞の取材に応じた川内さんは奄美の印象と練習環境について「予想より涼しく、練習に適していた。クロスカントリーコースやジム、酸素カプセルなどの設備が整っており非常に良好。陸上合宿の受け入れに慣れており、地域全体で応援してくれる雰囲気が良かった」と話した。
川内さんは近年、沖縄県で春季合宿を行っているが、今シーズンは妻で長距離・マラソンランナーの侑子さんの勧めもあり、家族3人で来島した。滞在中は奄美市名瀬から大和村の宮古崎までジョギングし、風景の美しさに感動したほか、練習後には郷土料理の鶏飯やマグロの刺身、トビンニャ(マガキガイ)も堪能したという。
自身が市民ランナーだった経験を基に、奄美のランナーや子どもたちに向けて川内さんは「めりはりをつけて気楽に楽しむことで長続きする。近年は強い市民ランナーが増えている。ランニングの後はアイシングなどのケアも重要」とメッセージを送った。
奄美合宿後は「かすみがうらマラソン」(20日、茨城県)を皮切りに、5月末まで毎週大会に出場予定。「夏のゴールドコースト(オーストラリア)の大会では2時間10分を目標に調整して、ロス五輪選考につなげたい」と抱負を語った。