野外音楽フェスにぎわう 多彩なステージに笑顔 奄美市名瀬

2025年04月23日

芸能・文化

奄美大島、徳之島から総勢8組が出場したピリナミュージックフェス=20日、奄美市名瀬の大浜海浜公園

〝子どもたちと創(つく)る〟未来につなげる野外音楽イベント「Pilina Music Festival(ピリナミュージックフェスティバル)」(同実行委員会主催)が20日、奄美市名瀬の大浜海浜公園であった。奄美大島、徳之島の子どもたちのダンスや、地元ミュージシャンによるステージが繰り広げられ、会場は約600人の観客の笑顔と拍手であふれた。

 

「ピリナ」はハワイ語で絆やつながりを意味する。同フェスは、アーティストのWATARUさんが発起人となり「子どもたちが笑顔で輝ける場をつくりたい」との思いで島内外に呼び掛けて初開催した。

 

当日午前は雨天となり、1時間遅れてのスタートとなったが、イベント中は晴れ間に恵まれた。「FOXY CANDY DANCE STUDIO」のダンスを皮切りに村山辰浩さん、平田まりなさんとあやまる会、朝光介さん、NOBUさんらミュージシャンが出演し、多彩なステージで会場を盛り上げた。徳之島からは安田竜馬さんと「DANCE JETs」のメンバーも駆け付けてステージに花を添えた。

 

出演者でダンス歴4年の森恵麻さん(金久中1年)は「いつか韓国にダンス留学をするのが夢。きょうは会場のみんなが声を出して盛り上げてくれたので、踊っていて楽しかった」と声を弾ませた。同級生の治山心愛さん、満尾愛紗さんは「学校とは別人みたい」「心に刺さるダンスだった」と森さんをたたえた。

 

自身も朝日中吹奏楽部と共演したWATARUさんは「開演ぎりぎりまで悩んだが無事開催できてよかった」と笑顔。「奄美に通い始めて10年ほどでできた仲間たちや、島内外の協賛のおかげでイベントを実現できた。今後も年1回のペースで続けていきたい」と意欲を語った。