産卵シーズン到来 温暖化の影響か、アオウミガメ先に 沖永良部島で初確認
2025年04月25日

産卵が初確認されたアオウミガメ=24日午前6時半ごろ、和泊町(沖永良部島ウミガメネットワーク提供)
沖永良部島のウミガメ上陸調査をしているボランティア団体「沖永良部島ウミガメネットワーク」(山下芳也代表)は24日、和泊町の与和の浜でアオウミガメの産卵を確認した。同ネットワークによると、今年初めての産卵確認で、アカウミガメより早い産卵確認も初だという。
同日早朝、山下代表(56)がウミガメの上陸調査のために与和の浜を訪れ、産卵しているアオウミガメを発見。甲長は約100センチで、40歳ぐらいとみられるという。
同ネットワークによると、沖永良部島でのウミガメ産卵時期は4月末~8月。年間上陸数は2013年に過去最高568回を記録して以降、減少傾向にあり、24年は上陸155回、産卵101回だった。
山下代表は「以前はアカウミガメが前半、アオウミガメは7月以降に上陸していたが、近年は温暖化の影響でアオウミガメの上陸が早くなり、調査時の両種の判別が難しくなってきている」と変化を指摘。上陸回数の減少にも懸念を示し、「観察する際は赤色ライトを使ってほしい。携帯電話の光も影響を与える」と呼び掛けている。