ステージ、出店で大盛況 共生テーマに福祉フェス初開催 奄美市名瀬
2025年04月30日
社会・経済

ステージ部門の先陣を務めた「あしたば太鼓」の演奏=29日、奄美市名瀬の川商ホール
地域共生社会の実現を目指す市民参加型イベント「奄美共生プロジェクト~あまみ福祉フェスタ」(同実行委員会主催)が29日、奄美市名瀬の奄美川商ホール1万人ひろばであった。障がいや生活のしづらさを抱える人たちと地域住民の交流の場として初開催。ステージ発表や多数の出店があり、会場は多くの来場客でにぎわった。
同プロジェクトは障がいや病気の有無にかかわらず、誰もが人とつながり、支え合いながら暮らせる地域づくりを目的に、奄美大島介護事業所協議会を中心に関係機関が連携して2019年に始まった。コロナ禍の自粛を経て今年で4回目の取り組み。
フェス形式で初めて開いたこの日のイベントは高齢者や障がい者、健常者約50人が名瀬港マリンタウン緑地公園から会場まで約1・8キロを歩く街中ウオーキングでスタート。ステージでは手話、島唄、ダンス、楽器演奏などさまざまな発表があった。
さらに会場内には約50の出店や各種体験コーナーなどが設けられ、中高生向けの医療・介護・福祉関連の職業ガイダンス、会場内に隠れているキャラクターを探すスタンプラリーなど多彩なイベントが目白押しとなった。
ボランティアスタッフとして参加した奄美看護福祉専門学校の山口芽衣さん(18)=同市名瀬出身=は「小さい子から高齢者まで皆に楽しく参加できるイベントになった。ふるさとが活気づくのはスタッフとしてもうれしい」と笑顔を見せた。
同フェス関連イベント「デイ文化祭」は奄美市役所3階で開催中。奄美大島の医療、福祉施設9施設の利用者の作品を展示しており、5月2日まで投票を受け付けている。