備えと早めの避難を 大城小で土砂災害出前講座 県沖永良部事務所建設課
2025年05月23日
子ども・教育

土砂災害について学んだ出前講座=22日、和泊町の大城小
和泊町の大城小学校(根釜恵理子校長)で22日、5、6年生7人を対象に土砂災害出前講座が開催された。県沖永良部事務所建設課職員を講師に、テキストや動画を通して土砂災害発生の仕組みや早期避難の重要性を学んだ。
過去の大災害を経験して得た知識を小、中学生に伝えようと、県の防災教育推進の一環で実施。同所管内では今年度、同校のほか与論町の茶花小学校で開催を予定している。
講座では同所建設課の高橋奨土木技師が「砂防読本」(県砂防課発行)を基に災害の種類や、雨が多く平地が少ないなど鹿児島県の地域特性を解説。県内で起こった災害の画像や被災者の声を動画で紹介し、「自分の命を自分で守るという気持ちを持って、日ごろの備えと早めの避難を」と強調した。
5年の島田唯叶さん(10)は「沖永良部島には土砂災害はないと思っていたが、起こったことがあると知りびっくりした。今後もし災害の危険が迫ったら、情報を確認し、すぐ逃げられるように備えたい」と話した。