2カ月後の本番へ公開稽古 西郷菊次郎ミュージカル 龍郷町

2カ月後に控えた菊次郎ミュージカル本番に向け、練習に励む児童生徒たち=20日、龍郷町りゅうゆう館

 龍郷町の名誉町民、西郷菊次郎の生誕160周年を記念した町青少年ミュージカル「KIKUJIRO」公演まで2カ月に迫った。出演する児童生徒22人は、プロの振付師の指導を受けて演技を磨き、本番に向け気持ちを一つにしている。

 

 菊次郎は1861年、龍郷に潜居していた西郷隆盛と妻・愛加那の長男として誕生。台湾宜蘭(ぎらん)庁長や京都市長として活躍した。

 

 ミュージカルに出演する児童生徒たちは、昨年6月から定期的に鹿屋市の演出家・松永太郎さんと振付師・岩澤剣司さんから直接指導を受けている。今年4月下旬に島内で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した影響で、町内の公共施設も約1カ月間使用できなくなり、主に自主練習を重ねてきた。

 

 20日に町りゅうゆう館であった練習では、幼少期の菊次郎が島民にサトウキビ栽培を強制する薩摩藩の役人へ反発する開演直後のシーンを公開。児童生徒らは薩摩藩の圧政に苦しみ、キビ栽培から逃れられない現実を情感豊かに演じていた。

 

 同日は実行委員長の碇山和宏教育長や、保護者、地域住民も練習を見学。終了後には、秋名幾里地区で子ども食堂や子ども見守り隊などの活動を行う秋名さねん花(山田真砂子代表)が、お菓子やジュースを差し入れして子どもたちをねぎらった。

 

 大島高校3年の篠﨑あいみさん(18)は「コロナ禍で集まって練習できない期間があったからこそ、少ない練習機会に集中して取り組めている。2カ月後の本番で来場者を感動させ記憶に残るような演技をするため、最高の状態に仕上げたい」と笑顔を見せた。

 

 ミュージカルには大島高校ダンス部約20人も出演する。公演は8月18、19の両日にあり、午後5時開場、同6時開演。定員は1公演当たり約290人。チケットは前売りのみで、大人2000円、高校生以下1000円。7月1日から同町りゅうゆう館、りゅうがく館、奄美市のセントラル楽器でチケット販売を開始する。