リュウキュウアユに歓声 住用小児童が観察学習

水中メガネをのぞき込み、川の中を観察する住用小の児童たち=10日、奄美市住用町の役勝川

 奄美市住用町の住用小学校(久永浩幸校長、児童19人)は10日、同町の役勝川などで、奄美大島固有の絶滅危惧種・リュウキュウアユの観察学習を行った。10年以上続く保護活動の一環。児童たちは元気に泳ぎ回る姿を確認し、歓声を上げた。

 

 リュウキュウアユは、天然では奄美大島だけに生息。沖縄本島では急速な開発による環境悪化で、1970年代に絶滅したとされる。環境省のレッドリストでは、野生で絶滅する危険性の高い「絶滅危惧ⅠA類」に分類され、県は条例で希少種に指定している。

 

 住用小のリュウキュウアユ保護活動は、総合学習の一環で2006年から継続。生態観察や生息環境整備、ポスター製作、発表会などに取り組んでいる。今年5月には、第75回愛鳥週間2021年度野生生物保護功労者表彰で、文部科学大臣賞を受賞した。

 

 10日、観察を前に同校で講話があった。講師を務めた県環境技術協会環境調査部の米沢俊彦さん(51)は、リュウキュウアユの生涯や奄美大島の地史、現状などを説明。「土砂流入や水温上昇といった環境変化で個体数が減り、ここ数年は少ない状態」と伝えた。

 

 講話後、役勝川に移動し、流れが弱い水深30~50センチほどの場所で観察。児童たちは水中メガネをのぞき込み、さまざまな水生生物を見つけた。1年生の澤紅葉さん(7)は「小さい魚を見られて楽しかった。リュウキュウアユは初めて知った」と話した。